ヨガの起源シリーズ4

【古代インドの社会的背景】



前回までは…



リグ・ヴェーダ(神聖な文学・詩歌)


ブラフマーナ(梵書)


ウパニシャッド(哲学書)



からヨガまでの流れを追ってきました。



ヨガとは瞑想からきています。



瞑想に伴う心身の在り方…


動き、所作、日常の生活までを言います。



つまり、ヨガとは単なるポーズや動作ではないわけです。



だからヨガには哲学や観法(物事のとらえ方)があるわけです。



こういったものが、次第に「言葉」や「文字」にあらわされるようになりました。



これを「スートラ」と呼びます。



「スートラ」とはいわばお経です。



そして、この「スートラ」の中にある教えを「ダルマ」といいます。



少し脱線して古代インドの歴史を見てみましょう。



インドにアーリア人が入植してきます。



最近まで、このアーリア人はインドの征服民族として入ってきて原住民であるドラヴィダ人を征服したといわれていました。



そして征服者であるアーリア人が厳格な階級制度をつくったといわてきました。



この階級制度とは「カースト」として知られるものです。




本来は「ヴァルナとジャーティ」といわれます。



正確に言えば「カースト」×「ヴァルナとジャーティ」は似て非なるものです。



この制度とは身分を階級にわける制度のことです。



最上位が「バラモン階級」

祭祀を行い、ブラフマン(梵)に奉仕する宗教者。



二番目が「クシャトリヤ」

バラモン階級を奉じた王族や武士階級。

ちなみに、お釈迦様はクシャトリヤの出身です。



三番目は「ヴァイシャ」

商工階級といえるもの。



四番目が「シュードラ」

農工などの労働者階級で最下層の階級です。



最後がが「センダラ」

古代インドにおいてその存在が穢(けが)れていると考えられていた賤民。



そして高位の階級をアーリア人が占めており



賤民の多くが土着のドラヴィダ人などと、最近まで考えられていました。



しかし、最近の研究ではバラモン階級にもドラヴィダ人がいたなどわかってきました。



つまりアーリア人とドラヴィダ人は共存関係にあり、文化が融合していたのです。



ただ、アーリア人達は特定のウイルスに免疫がありませんでした。



そのためドラヴィダ人と交わることで疫病に感染して多くの死者を出しました。



アーリア人は種族を守るために後にすみわけが行われたりしていたようです。



そこから、差別などが起こったりした事実は否めません。



その差別などを打破した代表的な一人がお釈迦様です。



はじめは、悪い意味で始まったわけではない社会制度も、人の欲や恐れによって、悪いものにかわっていくものです。



つまり、すべては道具…



道具とは、価値中立で善くも悪くもありません。



大切な事、本質は、道具を使う人の心です。



この心を養い、磨いてゆく事が最も大切だと思います。



便利な道具があふれた現代だからこそ…



心が見えなくなっています。



心が軽視されています。



心が置き忘れられています。



心の使い方を忘れてしまっています。



失われたものを、取り戻してゆかなくてはと思います。


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